こんにちは!リアルサービスの広報担当です。
助けるつもりで連帯保証人になったのに、裏目に出た……というケースは、残念ながら少なくありません。
連帯保証人になったことで生じるトラブルについて、当社の代表・堤に話を聞いてみました。
Q. 連帯保証人とは、どういう責務を持つのでしょう?
【堤】お金を借りている本人(主債務者)が返済を拒否したときに、本人に代わって返済しなければならないのが連帯保証人です。本人に返済能力がある場合、通常の保証人であれば「本人に請求してください」と言えるのですが、連帯保証人はそれを言うことができません。
Q. 本人に返済能力があるのに、ですか?
【堤】そうです。だから、親しい相手から頼まれたとしても、よくよく考える必要があるということです。
Q. そうは言っても、支払えない額の請求が回ってくることもあるのですよね?
【堤】多額の借金を抱えた人が逃げて、ほぼ全額が連帯保証人に回ってきたという、非常に厳しいケースもあります。借金の問題は弁護士に相談することもでき、回避する方法もありますが、知人に裏切られたり、抱えきれない額の借金を背負わされた事による心的ダメージのほうが辛いのではないでしょうか。
Q. その通りですね……。安易に受ける人はいないと思いますが、断れない状況になっても、慌てずに信頼できる人に相談してほしいですね。
【堤】債務に強い弁護士はたくさんいますし、行政の消費者センターなどもありますから、落ち着いて行動していただきたいと思います。
Q. 連帯保証人が返済できなかったらどうなるのですか?
【堤】まず、保証人自身がブラックリストに乗ります。そのことによって自分もお金が借りられなくなるので、決して無傷では済みません。主債務者が借りたお金を一円も受け取っていなくても、返済義務が生じるうえに、返せなければブラックリストに乗るという、相当に理不尽な状況に追い込まれます。
Q. これまでに、同様のケースを担当したことがありましたか?
【堤】いくつかありました。お子さんが親の連帯保証人になっていたとか、友人に頼まれて、とか。
Q. その方々はどう対応したのでしょうか。
【堤】どうしても払えない場合は、連帯保証人が自ら自己破産するという方法もあります。しかし中には支払いができない状況だったのに自己破産を希望せず、ブラックリストに乗ってしまった人もいました。なぜそれを選んだのか、理由はわかりませんが……。
連帯保証人になるということは、主債務者と同等の責務を負うということです。頼まれた時点で、そのリスクを十分に理解して判断しましょう。問題が生じたときは、早急にプロに相談を。傷が広がらないうちに対応することが最善の策です。
――言葉としてはよく耳にしますが、その実態を知ると、人助けのためと頼まれても、1人で判断しないようにするなど冷静に考える時間を持ちたいものです。
自分で解決できないときは、抱え込まずに必ずプロに相談し、対策を探りましょう。